タイでの生活

タイでもマスクは品薄状態?日本への影響は?

タイでもマスクは品薄状態?日本への影響は?

全世界に猛威を奮っている新型コロナウイルス。日本でも緊急事態宣言が発出され、収束の兆しはありません。マスクや消毒液は品薄状態が続いていて、なかなか購入できずに困っている方も多いでしょう。

それでは、タイのマスク事情はどうなっているのでしょうか。また、日本への影響はあるのでしょうか。今回はタイでのマスク事情について紹介します。

目次

  1. タイはPM2.5の影響でマスク需要が高い
  2. タイの新型コロナウイルスの現状はどうなっている?
  3. タイでもマスクは品薄状態?
  4. タイ生産のマスクは日本でも使われている?
  5. タイでマスク不足解消の動きが?
  6. マスク不足は全世界で続く?
  7. 最後に

タイはPM2.5の影響でマスク需要が高い

タイでは、PM2.5を含む汚染スモッグの濃度が上がっていることから、大気汚染対策としてマスクを購入する人が増えているという現状があります。そのため、新型コロナウイルスが猛威を奮う前から、大気汚染対策のためのマスクを着用している人が多い国でした。

タイの新型コロナウイルスの現状はどうなっている?

2020年4月29日現在、新型コロナウイルス感染者はタイ国内で2938人、死亡者数は54人となっています。中でも首都バンコクでの感染拡大は深刻で、感染者のうちの1490人はバンコク在住です。

タイでも日本と同じく非常事態宣言が発出されており、当初4月末までとされていた期間も5月末までの延長が決定しています。日本よりも規制は厳しく、午後10時から午前4時までの夜間外出禁止県境をまたぐ移動の規制や外国人の原則入国禁止などの措置がとられています。経済への影響も深刻で、タイでは700万人を超える失業者が出ると試算されています。

タイでもマスクは品薄状態?

新型コロナウイルスの感染拡大により、タイ国内ではマスクの品薄状態が続いています。

タイの商務省は、タイ国内の製造業者および販売代理店は、商務省国内貿易局の衛生マスク管理センターへ、製造量または保有量の50%以上のマスクを、1枚当たり2バーツ(約7円、1バーツ=約3.5円)以下の価格で販売することを義務付ける通達を出していますが、マスク不足の解消には繋がっていません。日本人の赴任者も多く暮らすエリアのドラッグストアでは軒並みマスクは品切れ状態、入荷も未定となっています。

そんな中、地下鉄MRTタイカルチャーセンター駅近くの道端では、医療用サージカルマスクやコットンマスクのばら売りを行う屋台が営業を開始しています。コットンマスクは現地の人の手作りで、洗濯して繰り返し使用ができるとのことです。

マスクの品薄状態をなんとかするために、タイ現地の人も独自の取り込みを始めているようです。

タイ生産のマスクは日本でも使われている?

実は、日本で販売されているマスクの中でも一部の商品はタイの工場で生産されています。タイでの新型コロナウイルスの拡大が原因で生産がストップし、それが日本国内のマスク不足にも影響を及ぼしていた可能性は十分にあるのです。

例えば、日本で医療用マスクを製造しているとある会社では、タイに生産工場を構えています。しかし、タイ商務省が輸出許可停止の措置をとっていた関係から、製造できても完成したマスクを輸入できない状態が発生していました。

現在では輸出許可がおりて順次マスクが輸入されているとのことですが、日本の深刻なマスク不足はしばらく続きそうです。

タイでマスク不足解消の動きが?

日本と同じく、タイでもマスク不足は深刻な問題となっています。しかし、手作りのコットンマスクを販売する人が出てきたりと、マスク不足解消の動きも出てきています。

例えば、タイにあるワコールでは、下着の製造ラインの一部を変更して2020年4月中に20万枚のマスクを製造することを発表しています。タイのワコールは既に一部のマスクを警察に寄付するなどしているそうです。下着の製造の際にでた残材を使用しているマスクで、ワコールらしい取り組みに賞賛の声が上がっています。製造されたマスクはタイ市場で販売される予定とのことです。

ちなみに、日本のワコールでは同種のマスクを製造する予定はないそうです。

マスク不足は全世界で続く?

タイでも日本でも、深刻なマスク不足の状態が続いています。新型コロナウイルスが収束しない限りは、増産してもマスクの供給が追いつかず、マスク不足の解消は難しいと想定されています。

日本でのマスク不足の解消は5~6月ごろと想定されていますが、本当に解消できるかはわかりません。タイ国内のマスク不足の解消のめども日本と同じくらいの時期になるのではないでしょうか。

最後に

今回は、タイのマスク事情について紹介しました。PM2.5などの大気汚染が深刻な社会問題となっているタイでは、元々マスクの需要が高まっていました。そんな中、新型コロナウイルスの感染拡大によりさらにマスクの需要が高まってしまい、深刻なマスク不足に陥っています。

タイでも日本と同じくドラッグストアでマスクを購入するのは非常に難しく、異例の状態が続いています。今後もしばらくは全世界でマスク不足が続くでしょう、新型コロナウイルスの収束を願うとともに、マスク不足が解消されるのを待ちましょう。

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