ある日、筆者のInstagramにメッセージが入り、フリーのお笑い芸人がバンコクで会えないかと。タイ人の妻がいて、サムイ島に住んでいるという。一度サムイの住まいを引き払い、バンコクに来るタイミングで会いたいということで、そのエッグ矢沢さんに会いに行くことにした。ついでに動画撮影もお願いしたら快くOKしてくれ、この「タイ駐在チャンネル」に出演してもらうことになった次第だ。
改めてタイにはいろいろな人がいると思った

エッグ矢沢さんは埼玉県出身で、以前は吉本興業に所属していた。テレビ番組にも呼ばれいい線を行っていたのだが、いろいろと考えることがあって同社を退所。その間も海外を旅してまわり、そのときに魅せられたサムイ島に住みつくことになった。
ほかにもエッグさんはいろいろな壮絶経験をしている。ミャンマーでは出家の経験もした。これらは検索してもらえれば有名雑誌のウェブ版などで記事が出てくるので、それを読んでいただければと思う。
タイは日本人が多い。日本外務省の海外在留邦人者数統計を見ると、2024年10月1日時点で70,421人が暮らす。これはアメリカ、オーストラリア、中国、カナダに次いで5番目に日本以外で日本人が多い。バンコクだとその数は50,146人で、ロサンゼルスの次にいる。ニューヨークよりも日本人が滞在しているのだ。タイ、バンコクよりも多い国はどこも国土が広いので、実際的に日本人の密度が高いのはタイということになる。
これだけ日本人が多いと、やはり特殊な人もかなりいる。筆者は本業がライターなので、これもあまり多くないとはいえ、昨今はネットなどでも記事はかけるので決して珍しい職業ではない。お笑い芸人となると、もしかしたら両手で数えるほどもいないのではないか。エッグさんは会ってみると話題も豊富で親しみやすく、あっという間に仲よくなれた。
タイの魅力のひとつは日本では繋がれない人と知りあえること

日本で生活をしていたら、お笑い芸人と飲むことなど、芸能関係で働いているならともかく、普通に生活していたらそうあることではない。
考えてみると、バンコクにいるとさまざまな出会いがある。芸能人や大きな会社の社長、なにかで有名になった人などと出会える。バンコクには日本各地から来た人ばかりだし、「タイ」や「バンコク」、それから「日本人」という共通点や話題があるので、会話のとっかかりもみつけやすい。タイ人の芸能人・有名人に至っては穏やかな人が多くて、かつこちらが外国人ということもあって話を聞いてくれる。
タイに駐在する普通の会社員でもタイの有名人と繋がっている人が少なくない。近年は日本の製造業は中国や韓国に押され気味ではあるが、昔から日本の製品や日本人の性格はタイ人に好まれる傾向にあるのは変わっていない。そのため、タイ有名人も心を開いてくれやすいのではないか。
近年は日本旅行や日本料理がタイではブームなので、そういう店に行くとときどきそういった人を見かける。エッグさんが暮らしていたサムイのような観光地でも知りあうきっかけがあるなど、タイこそが世界の中心なのではないかとさえ思えるほどだ。
ディアライフで賃貸物件を問いあわせる人の中にはタイに一度も来たことがないけれども駐在員として赴任するという人もいることだろう。不安を感じているかもしれない。確かに治安は日本よりは悪いというのは事実。とはいえ、外国人が歩きまわるエリアはそれほど危ないことはない。そして、先述のように日本では話すこともできないようなスゴい人とも近づけるチャンスも多いので、案外キラキラした生活が待っていたりする。
タイ長期滞在者を襲う「魔の3」

タイ南部に位置するサムイは島だ。タイ人・外国人問わず、たくさんの人が訪れる観光地で、プーケットやほかの島々と同じくらい人気がある。ただ、やや騒々しい面も否めないので、住まいは慎重に選ぶ必要がある。
エッグさんがサムイで暮らしていたのは、バンガローのような戸建てでシンプルな間取りだった。本当は別に狙っていた物件があったのだが、そこは人気で埋まっていたのでここにした。
ただ、ちょっとトラブルが多かった。欧米人は夜遅くまで騒いでいることもあるし、隣の敷地がスラムのような場所だったこともあって、いろいろと問題もあった。これはサムイに限ったことではなくて、タイはどこに住んでもそういうトラブルは起こりうる。
これもタイ生活ならではと思うしかない。筆者個人はタイには「魔の3」というのがあると思っている。旅行では楽しかったタイも、生活するとなると働いたり、生活費、隣人関係などいろいろ考えることが増える。ホテル住まいじゃないので、引っ越しも容易ではない。
最初の魔の3は3週間の3だ。間もなく1か月となると、旅行で来ていた期間より長くなってくる人が多く、そのときにふと疲れを感じる人が多い気がする。
日本外務省が「長期滞在」とする90日、すなわち3か月でタイを嫌いになってしまう人もいる。ちょうどノン・イミグラントビザが切れるタイミングでもあるので、フリーランサーだとそのまま帰ることを決断する人も、筆者の知りあいでは何人もいた。
3つめの3は3年で、ちょうどそこそこ長くなって、このままタイにいていいのかどうかと悩みはじめる。駐在員も多くが3年の任期が平均なので、自然と去る人が増える。とはいえ、3年を過ぎるとあとは10年でも20年でもずっといる人がほとんどで、この3つの「3」がいろいろとある時期なのである。
サムイがエッグさんにとってのタイ
エッグさんがタイに魅せられているのはあくまでもサムイ島である。旅行時代に訪れた寺院でお笑い芸人の仕事がうまくいくように祈ると、帰国後に仕事が増えた。その後もサムイに来るたびに参拝すると、日本での仕事がうまくいった。だから、よりサムイに魅せられていったのだ。その後、タイ人女性と知りあい、結婚もした。
今現在はいったんサムイの家を引き払い、バンコクの奥さんの実家にいる。これは充電期間だ。そのうちサムイ、もしくはその近くにある好きな町で飲食店を開くことも考えている。
ディアライフはバンコク中心部の賃貸物件を主に扱う。エッグさんのように自分で他県にある物件を探すというのはハードルが高い。探すのは難しくないとしても、トラブルがあったときに自分で解決するコミュニケーション能力が問われる。エッグさんはやはりお笑い芸人だったこともあり、頭の回転が早くてタイ人やほかの国の人相手でも物おじせずすらすらと言葉が出る。
これくらいでないなら、ディアライフを通して部屋を探したほうがいい。特にディアライフの強みはアフターケアにあるので、タイ初心者にはおすすめだ。
エッグ矢沢さんの動画など
YouTube:https://www.youtube.com/user/eggyazawa
Instagram:https://www.instagram.com/eggyazawa/
note:https://note.com/eggyazawa