タイに移住する方にとって気になることのひとつに、「タイの物件で日本の家電のコンセントが使えるの?」という疑問があるのではないでしょうか。
タイでの暮らしを始める前に、変圧器の用意や電化製品の対応電圧などを調べておかないと、使いたいときにコンセントが利用できずに困ってしまうこともあります。
特に日常生活で欠かさないドライヤーやヘアアイロンを日本から持ってくる場合には、変圧器が必要です。
ここでは、タイ(バンコク)のコンセント事情について、コンセントの形状や電圧について解説します。
プーケットやタイのお隣ラオスのコンセント事情についてもご紹介しますので参考になさってください。
タイのコンセントの種類
タイでは地域や築年数が古い建物では、日本とは違う形状のコンセントがあります。
日本で一般的なAタイプだけではなく、B・B3・BFタイプやCタイプなどのコンセントには変換プラグや変圧器などが必要な場合もあるので、あらかじめ確認しておきましょう。
ここではタイのコンセントの種類について解説します。
Aタイプ
Aタイプのコンセントとは、2つ穴が開いているタイプのコンセントで日本でも一般的なコンセントです。
タイで新しいホテルや空港、物件にはこのAタイプの物件が一般的になってきましたが、築年数が古い建物は他のタイプのコンセントが使われていることもあります。
Aタイプのコンセントであれば変換プラグがなくても電化製品を使用できそうですが、日本の電化製品をタイで使うには「変圧器」という機械が必要な場合もあります。
電化製品の中には変圧器がいらない海外対応の製品があるので、タイへの滞在の機会に電化製品を買い替える場合は変圧器不要の製品もチェックしてみてください。
B・B3・BFタイプ
B・B3・BFタイプは丸い穴が3つ開いているタイプのコンセントです。
B・B3・BFタイプは古い建物に多いですが、タイでの短期滞在先のホテルや物件にはこれらのタイプのコンセントが使われていることがあります。
B・B3・BFタイプのコンセントを使用したいときには、タイプに合わせた変換プラグが必要なので用意しましょう。
変換プラグには様々なタイプに対応可能なマルチタイプの変換プラグを購入することで、タイだけではなく色々な国で対応することができます。
Cタイプ
Cタイプは差し込み口が丸い、2つ穴が開いているタイプのコンセントです。
Cタイプはタイだけではなく、ヨーロッパや韓国でもこのタイプのコンセントが使用されています。
Cタイプに似ている形状のSEタイプのコンセントがあるので、コンセントについては不動産会社に聞いてみましょう。
海外に対応している電化製品は変圧器やタイプの合うコンセントの電化製品もあるので、日常的に使用する電化製品は特に注意が必要です。
タイ(バンコク)のコンセント事情
基本的にタイの電圧は220Vで、コンセントの形状はAタイプ・B・B3・BFタイプ・Cタイプになっています。
ここでは、タイの首都、バンコクのコンセント事情について解説していきます。
タイでは土地ごと一軒家を購入することは厳しいので、タイに移住している日本人はコンドミニアムを購入している方もいますが、コンセントは物件選びの時の見逃してしまいがちなポイントの1つです。
物件に入居する前には事前にコンセントのタイプや変圧器は用意しましょう。
タイ(バンコク)の電圧は220V
バンコクの電圧は220V(ボルト)で、日本の電圧は100Vとなっています。
そのため、日本の電化製品には、変圧器を使わなければバンコクで使用できないものもあります。
日本から持ってきた電化製品が電圧に対応していないことで、電化製品の故障などのトラブルもあるので注意しましょう。
タイ(バンコク)のコンセント形状はA・B・C の3タイプ
バンコクのコンセントの形状は、A・B・Cの3タイプです。
日本のコンセントの形状はAタイプなので、変換器が必要ない場合もあります。
もちろん、B・Cタイプのコンセントを使用する際は、変換器が必要です。
タイ(プーケット)のコンセント事情
続いては、タイのなかでも観光地として人気の高いプーケットのコンセント事情について解説します。
特にプーケットは観光地としてホテルで過ごす方も多いので、マルチタイプの変換器が便利です。
現地で調達することもできますが、事前に購入しておきましょう。
タイ(プーケット)の電圧は220V
プーケットのコンセントの電圧も、首都バンコクと同じ220Vです。
日本の電化製品を使う場合には、変圧器が必要になる可能性があります。
特にドライヤーとヘアアイロンは海外に対応していない製品もあるので注意しましょう。
タイ(プーケット)のコンセント形状はA・BF・C の3タイプ
プーケットのコンセントの形状は、A・BF・Cタイプの3タイプです。
日本と同じAタイプのコンセントの場合は、そのままプラグを挿し込むことができます。
但し、建物によって形状が異なるため、変換器が必要になる場合もあります。
ラオスのコンセント事情
続いては、タイのお隣、ラオスのコンセント事情について解説していきます。
ラオスはタイからもアクセスがしやすいことからタイに移住した方も訪れることが多いです。
ラオスの電圧は220V
ラオスのコンセントの電圧は220Vです。
タイのバンコクやプーケットと同じですが、日本よりも高いので、電化製品によっては変圧器が必要です。
ラオスのコンセント形状はA・C の2タイプ
ラオスのコンセントの形状は、A・Cタイプの2タイプです。
Aタイプが使える建物も多いですが、Cタイプしか使えない場合もあるので、変換器を用意しておくと安心でしょう。
事前に滞在先でコンセントの形状を確認しておくことも大切です。
タイでコンセントを使用する際の注意点
タイのバンコクやプーケットなどでコンセントを使用する場合には、どのようなことに注意すべきなのでしょうか。
実際にタイに滞在する前に注意点を知っておいて対策を立てておきましょう。
ここではタイでコンセントを使用する際の注意点を3つ紹介します。
タイの電圧は日本の倍以上
先述したように、タイの電圧は220Vと日本の倍以上の電圧です。感電してしまうと、火傷してしまう恐れがあります。
最悪の場合は、命に関わる事故にもなりかねません。
また、小さなお子様は、コンセントに金属を挿し込んで感電してしまう場合があります。
タイにご家族で移住される際には、コンセントでの感電事故に気を付けましょう。
変圧器を購入する際は消費電力に注意
変圧器は、製品によってカバーできる消費電力が異なります。
また、ドライヤーやアイロンなどの熱を発する電化製品は消費電力が多く、ショートしてしまう危険性もあるため、特に注意が必要です。
タイでの生活で日本製の電化製品を使用する場合は、消費電力を十分にカバーできる変圧器をあらかじめ用意しておきましょう。
変圧器は家電量販店で購入することが可能です。
関西からの移住は周波数に注意
日本では、東日本と西日本で流れる電気の周波数が違います。
静岡県・富士川と新潟県・糸魚川あたりを境に、東側は50ヘルツ、西側は60ヘルツです。
タイでは50ヘルツの電気が流れているため、西日本からタイに移動され、電化製品を継続使用する場合には、変圧器や変換器を使用しても使えないことがあります。
ほとんどの電化製品は50ヘルツにも60ヘルツにも対応していますが、洗濯機や電子レンジなどの一部製品はいずれかのヘルツ数にしか対応していないので、必ず事前に確認してください。
無理やり使わない
コンセントの形状や電圧を確認せずに無理やり使うと事故が起きてしまいます。
コンセントの変換器や変圧器は街で購入することができるので、すぐに使いたいからと無理やり適応していないコンセントを使わないようにしましょう。
無理やり使うことで、電化製品の故障など怪我をしてしまうリスクもあるので注意です。
「変圧器」「変換器」とは?100円均一で買える?
タイに限らず、海外でコンセントを使用するにあたって「変圧器」と「変換器」が必要になることが多いです。
この2つを解説していきます。
近年は日系のリサイクルショップがバンコクへ進出していて、日本から持って来るよりもこちらで購入され、退居時に買い取っていただく流れに変わりつつあるようです。
変圧器
変圧器は電圧の調整が必要な場合に使います。
日本とタイでは電圧が倍以上違うので、日本から持ってきた製品は変圧器が必要です。
タイ現地には対応している製品もあるので、現地で調達しても良いでしょう。
変圧器は100円均一ショップでは購入できないので、家電量販店などで購入しましょう。
変換器
変換器はプラグの形状が異なる場合に使います。
日本で一般的なAタイプの形状のコンセントはタイでも普及していますが、BタイプやCタイプなどには変換器が必要です。
変換器の中にはマルチタイプの様々な形状に対応しているものもあるので、タイ以外にも様々な国に渡航している方はマルチタイプの変換器を購入しています。
変換器については、100円均一ショップでも販売されているので気軽に購入することが可能です。
タイ(バンコク)のコンセント事情|まとめ
今回は、タイのバンコク、プーケットやラオスのコンセント事情について解説してきました。
タイは日本とは電圧が異なるため、コンセントの使用には変圧器が必要となります。
また、プラグの形状も日本と同じAタイプだけではなく、B・BF・Cといったタイプもあるので、変換器が必要になる場合もあります。
タイでお住まいの物件をお探しの際には、あらかじめコンセントの形状も確認しておくことをおすすめします。
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