バンコクでの生活や出張、観光の際に欠かせない移動手段が「BTS(スカイトレイン)」です。
渋滞の多いバンコクでも、快適に移動できることから、現地在住者だけでなく観光客にも広く利用されています。
初めて利用する方は、「いくらで乗れる?」「チケットの買い方は?」「どのエリアまで行ける?」と気になることも多いのではないでしょうか。
本記事では、BTSの料金、チケットの種類、乗り方の手順、さらに人気の沿線エリアまでを分かりやすく紹介します。
目次
- バンコクのBTS(スカイトレイン)とは?
- バンコクのBTSの路線と主要エリア
- バンコクのBTSの料金とチケットの種類
- バンコクのBTSの利用方法と乗り方ガイド
- バンコクでの通勤・生活・観光に便利なおすすめ駅エリア
- BTS沿線はバンコクの暮らしにも滞在にも便利
- まとめ|バンコクのBTSを徹底解説|料金・乗り放題・クレジットカード利用も紹介
バンコクのBTS(スカイトレイン)とは?
「BTS(Bangkok Mass Transit System)」は、バンコク市内を南北・東西に走る高架鉄道で、慢性的な渋滞が課題となるバンコクで、最も便利で快適な移動手段のひとつです。
現在は3路線を中心に運行しており、ビジネス街、住宅地、観光エリアを効率よく結んでいます。主要エリアを網羅しているため、旅行や駐在、初めてのバンコク生活でも移動がスムーズに行えます。
運行時間はおおよそ朝5時過ぎ〜深夜0時頃まで、発車時刻は日本のように固定されていませんが、3〜8分おきに電車が到着するため、長時間待つことはほとんどありません。(ゴールドラインのみ20分間隔)
駅構内や車内は清潔で、冷房も効いており快適。英語表記の案内や自動券売機も整備されているため、初めての利用でも迷うことなく利用できます。
バンコクのBTSの路線と主要エリア
バンコクのBTSは、現在「スクンビット線」「シーロム線」「ゴールドライン」の3つの路線から構成されています。中でも、スクンビット線とシーロム線は市内の主要エリアを結ぶルートで、通勤・通学・買い物・観光のすべてに欠かせない存在です。ここでは、主要路線の特徴と沿線エリアの魅力を紹介します。
スクンビット線(Sukhumvit Line)
BTSの中でも利用者が最も多いのがスクンビット線です。モーチット駅を起点に、サイアム駅を経由して、トンロー、エカマイ、プラカノン、ベーリン方面まで続く長大な路線で、日本人駐在員に特に人気の高い住宅エリアを結んでいます。
沿線には日系スーパー、学校、病院、ショッピングモールが点在しており、駅周辺の生活のしやすさはバンコク随一です。
シーロム線(Silom Line)
サイアム駅からタクシン橋(サパーンタクシン)方面へ伸びるシーロム線は、バンコクのビジネスエリアを中心に走っています。
シーロム、サラデーン、チョンノンシーなどの駅周辺は、オフィス街や金融機関が集まり、通勤に便利なエリアです。
一方、終点付近のリバーサイドエリアは観光地としても人気で、ホテルやレストランが多く立ち並びます。
ゴールドライン
ゴールドラインは、2020年に開通した新しい路線で、チャオプラヤー川沿いの観光エリアを結んでいます。
BTSシーロム線の終点「クルン・トンブリー駅」から「アイコンサイアム(ICONSIAM)」を経由し、「クロンサン駅」までを走る短距離路線です。
運行区間は短いものの、人気ショッピングモールや高級ホテルが立ち並ぶリバーサイドへのアクセスが向上し、観光に便利なルートとして注目されています。
バンコクのBTSの料金とチケットの種類
BTSのチケットには、1回券の「シングルジャーニーチケット」、チャージして繰り返し使える「ラビットカード」、そして観光や買い物に便利な「ワンデーパス(乗り放題)」の3種類があります。
ここでは、それぞれの特徴とおすすめの利用シーンを紹介するとともに、クレジットカードでの支払い方法についても解説します。
シングルジャーニーカード|1回乗車ごとに購入できる片道チケット
「シングルジャーニーカード」は、1回の乗車ごとに購入できる片道チケットです。
駅構内の券売機で行き先の駅を選び、表示された料金を支払って購入します。
黒いプラスチック製のチケットを改札にタッチして入場し、降車時に改札口へ投入する仕組みです。短距離の移動や、初めてBTSを利用する方にぴったりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 料金 | スクンビット線・シーロム線:16〜59バーツ ゴールドライン:一律15バーツ |
| 有効期限 | 購入当日のみ有効 |
| 購入場所 | BTS各駅の自動券売機、チケットオフィス |
ラビットカード(ICカード)|チャージ式で繰り返し使える便利なICカード
駐在員や長期滞在者に人気なのが「ラビットカード(Rabbit Card)」です。
日本のSuicaのようにチャージして繰り返し使えるICカードで、改札機にタッチするだけでスムーズに乗車できます。
チケットオフィスやチャージ機で簡単に追加チャージでき、通勤や買い物など、日常のさまざまなシーンで活躍する、長期滞在には欠かせない便利なカードです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発行手数料 | 100バーツ |
| チャージ金額 | 100〜4,000バーツ |
| 有効期限 | 5年間有効 |
| 購入場所 | BTS各駅のチケットオフィス |
ワンデーパス|観光や買い物に便利な1日乗り放題チケット
BTSでは、お得な乗り放題チケットも用意されています。
観光客に人気の「ワンデーパス」は、140バーツで1日乗り放題、乗り降り自由なので、観光地巡りやショッピングを楽しみたい日に便利です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 料金 | 140バーツ |
| 有効期限 | 購入当日のみ有効 |
| 購入場所 | BTS各駅のチケットオフィス |
利用頻度や滞在期間に合わせてチケットを選べば、交通費を効率よく節約でき、毎日の移動がよりスマートになるでしょう。
BTSでクレジットカードのタッチ決済は使える?
2025年11月時点では、BTSの改札でクレジットカード(Visa、Mastercard、JCBなど)のタッチ決済に対応していません。
乗車する際はシングルジャーニーカード、ラビットカード、ワンデーパス(乗り放題)を利用する必要があります。
ただし、ラビットカードは「Rabbit LINE Pay」などのアプリを通じて、クレジットカードからオンラインチャージすることが可能です。
また、駅のチケットオフィスでは、300〜3,000バーツの支払いに限り、クレジットカード決済にも対応しています。
なお、同じバンコク市内を走る地下鉄(MRT)では、VisaやMastercardのクレジットカードタッチ決済がすでに導入されています。
バンコクのBTSの利用方法と乗り方ガイド
BTSは、比較的わかりやすく利用できる交通機関で、駅構内には英語表記の案内が整備されており、券売機や改札の操作もシンプルです。
ここでは、初めての方でもスムーズに利用できるよう、BTSの乗り方を紹介します。
STEP1:チケットを購入する
まずは駅の券売機で、行き先の駅名と料金を確認しましょう。
表示された金額を投入すると、黒いプラスチック製のチケット(切符)が出てきます。
ラビットカードを持っている場合は、改札横のチャージ機やチケットオフィスでチャージ可能です。
STEP2:改札を通過して乗車する
購入したカードを、改札機のセンサーにタッチして入場します。
ラビットカードの場合は、改札のモニターに残高が表示されるため、チャージ不足の確認もスムーズです。
STEP3:ホームへ移動する
改札を抜けたら、案内表示を確認してホームへ向かいます。
スクンビット線は北行き(モーチット方面)と南行き(ケーハ方面)、シーロム線は西行き(ナショナルスタジアム方面)と南行き(バンワー方面)に分かれているため、進行方向を間違えないよう注意が必要です。
日本のように発車時刻は決まっていませんが、電車は数分おきに運行しており、長時間待つことはほとんどありません。
STEP4:下車して、改札を通過する
車内では、電光掲示板や英語・タイ語でのアナウンスにより、次の停車駅を確認できます。
目的の駅が近づいたら、降車の準備をしておきましょう。
目的の駅に到着したら、電車を降りて改札へ向かいます。
シングルジャーニーカードを利用している場合は、改札機に投入し、ラビットカードの場合は、入場時と同様、改札機にタッチするだけで通過できます。
出口付近には駅名や周辺地図が表示されているため、初めて訪れるエリアでも安心です。
バンコクでの通勤・生活・観光に便利なおすすめ駅エリア
バンコクのBTS沿線には、通勤や生活に便利なだけでなく、観光やグルメも楽しめる人気エリアが集まっています。
ここでは、特に日本人に人気の高い5つの駅を中心に、それぞれの魅力を紹介します。
プロンポン駅(Phrom Phong)|日本人街として人気の高いエリア
プロンポンは、バンコク随一の日本人街として知られるエリアです。
駅直結の大型商業施設「エンポリアム」「エムクオーティエ」をはじめ、日系スーパー「フジスーパー」や日本食レストランが点在、生活利便性が高く、ファミリー層や長期滞在者に特に人気です。
観光面では、駅周辺のベンチャシリ公園で自然を感じながら散歩が楽しめるほか、デパートの屋上テラスやスパも充実、買い物・食事・リラックスの三拍子がそろったエリアです。
トンロー駅(Thong Lo)|おしゃれなカフェと落ち着いた住宅エリア
トンローは、洗練されたカフェやレストランが立ち並ぶ人気エリアで、欧米人や日本人の居住率も高く、国際色豊かな雰囲気が魅力です。
周辺にはインターナショナルスクールや幼稚園も多く、教育環境を重視するファミリーにも支持されています。
トンロー・ソイ13やソイ55周辺に話題のカフェやバーが集まり、昼はカフェ巡り、夜はおしゃれなバーでくつろぐなど、滞在スタイルに合わせて楽しめるエリアです。
エカマイ駅(Ekkamai)|落ち着いた住宅街と交通拠点
エカマイは、トンローの隣に位置する落ち着いた住宅エリアです。
駅直結の「ゲートウェイ・エカマイ」には飲食店やスーパー、ドラッグストアなどがそろい、生活に必要なものがすべて駅周辺で完結します。
また、隣接する東バスターミナルからはパタヤやシラチャー方面への長距離バスも出ており、観光や週末旅行の拠点としても便利です。
アソーク駅(Asok)|ビジネスと生活が交わる都心エリア
アソークは、オフィス街と商業エリアが融合するバンコク中心部の主要拠点として、BTSとMRT(地下鉄)の2路線が交差し、通勤や観光のアクセスが非常に良好です。
駅周辺には「ターミナル21」や各国料理のレストランが集まり、ショッピング・グルメ・ビジネスが1か所で完結します。
観光客にも人気で、都心でアクティブに過ごしたい方にぴったりのエリアです。
サイアム駅(Siam)|買い物・観光・乗り換えの中心地
サイアムは、BTSのスクンビット線とシーロム線が交わる乗り換えの中心駅です。
駅周辺には「サイアムパラゴン」「サイアムセンター」「MBKセンター」など、巨大ショッピングモールが集結しています。
最新ファッションから映画館、水族館まで揃い、観光客にも地元の若者にも人気のエリアです。
アクセス面でも優れており、どの方面へも移動しやすいことから、観光・通勤どちらにも便利なロケーションです。
BTS沿線はバンコクの暮らしにも滞在にも便利
観光や短期滞在で訪れる方にとっても、BTS沿線は非常に便利なロケーションです。
主要な観光スポットやショッピングモール、ホテルの多くが駅周辺に集まっており、初めてのバンコクでも移動しやすく、快適に過ごせます。
一方で、長期滞在や駐在で暮らす場合も、BTS沿線の物件を選ぶことで生活が格段にスムーズになります。
慢性的な渋滞が課題とされるバンコクでは、BTSを使えば通勤・通学・買い物すべてが快適、駅周辺にはショッピングモール、スーパー、病院、学校などが集まり、仕事とプライベートを両立しやすい環境が整っています。
駅近の物件はやや賃料が高めですが、移動時間の短縮や生活の快適さを考えれば十分に価値のある立地です。
トンローやプロンポンなど日本人に人気のエリアでは、日本語対応スタッフが常駐するサービスアパートも多く、初めての海外生活でも安心して暮らせます。
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人気のトンローやプロンポンをはじめ、各駅周辺の生活利便性や通勤アクセスに優れた物件など、ご希望に合わせて最適な住まいをご提案いたします。
まとめ|バンコクのBTSを徹底解説|料金・乗り放題・クレジットカード利用も紹介
BTS(スカイトレイン)は、通勤・通学・観光すべてに便利なバンコクの主要交通機関です。
スクンビット線やシーロム線沿いには、生活利便性の高い人気エリアが集まり、日常の買い物から週末の外出まで、移動のストレスを大幅に軽減できます。
駅近のコンドミニアムやサービスアパートを選べば、時間にも心にもゆとりをもって、より豊かなタイ生活を送れるでしょう。
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