タイへの移住を検討している方の中には、「実際に移住にかかる費用を知りたい」「貯金がいくら必要か知りたい」という方も多いのではないでしょうか。
今回は、タイ移住に必要な費用や生活していくために必要な費用、タイ移住に貯金が必要な理由についてご紹介します。
タイに長期的に滞在する予定のある方は必見です。
費用面でのタイ移住における特徴

タイは基本的に日本よりも物価が安いという特徴があります。
しかし、医療費は日本より高くなる可能性があるため注意が必要です。
基本的に物価が安い
タイは日本よりも物価が安い国です。しかし、特定のエリアや海外から来る人向けのサービスは高額になる場合もあります。
また、日本食など輸入ものは高くなる可能性があるため注意が必要です。
日本と比べて医療費が高い可能性がある
タイの医療機関は水準が高く、サービスが整っているほか通訳が常駐している病院もあります。
しかし、このような病院は医療費が高く社会保険が適用されて安い公立病院も利用可能です。
公立病院は日本語が通じないことがほとんどであり、タイ語に自信のない方はどちらを選ぶのか迷う場合もあるでしょう。
タイ移住前に必要な費用は?

タイに移住する前の段階で必要な費用について説明します。
準備段階で必要な費用
タイに移住するための準備費用として、以下のような金額が必要になります。
タイ移住に必要な準備費用の種類 | 金額 |
パスポート (すでにお持ちの方は不要) |
10年用16,000円、5年用11,000円 |
住居が決まるまでのホテル代 | 1泊1部屋1,300バーツ~3,000バーツ(約4,500円~10,470円)程度 |
就労ビザ (ノンイミグラントB)取得費用 |
シングル9,000円、1年マルチプル22,000円 |
タイへの駐在が決まっている場合、就労ビザの取得費用については就労企業が負担してくれるケースもあります。
渡航費用
日本からタイ(バンコク)までの渡航費用の相場は、以下のようになっています。
日本からタイ(バンコク)までの渡航費用 | 金額 |
日系航空会社の場合 | 約60,000円~ |
タイ航空 | 約55,000円~ |
LCC | 30,000円~35,000円程度 |
ただし、タイへの渡航費用は、出発空港や座席クラスによって値段が異なります。
移住準備のために何度もタイに行く必要がある場合には、交通費を抑えるためにLCCを活用することをおすすめします。
タイ移住後に必要な費用は?

タイに移住したあと次のような費用が必要です。
タイに移住してから生活していくために必要な費用の相場を以下の表にまとめています。
費用項目 | 目安費用/月 | 備考 |
家賃 | (1LDK):約35,000円~約87,000円 (2LDK):約87,000円~約260,000円 *タイではワンルーム→スタジオ、1LDK→1ベッド、2LDK→2ベッドと表記されます。 |
物件種別や立地、広さや築年数によって異なる |
水道光熱費 | 8,000円~12,000円程度 | |
食費 | 30,000円~40,000円程度 | 一人暮らしの場合 |
携帯料金 | 2,000円~3,000円程度 | |
交通費 (電車・タクシー) |
5,000円~7,000円程度 | BTS、MRTの運賃は100円~200円程度 タクシーの初乗り1km120円 |
これらの費用を全て合計すると、タイでの生活費は一人暮らしなら80,000円〜149,000円程度/月が目安となります。
生活費の予備費を考えても月に10万円〜20万円程度あれば十分生活できるでしょう。
住居費
タイの家賃相場は、以下の通りです。
タイの住居物件の種類 | 家賃相場 |
スタジオタイプ (ワンルーム)の物件 |
10,000バーツ~25,000バーツ (約35,000円~約87,000円)程度 |
1ベッドルーム (1LDK)の物件 |
25,000バーツ~75,000バーツ (約87,000円~約260,000円) |
家賃は物件種別や立地などで大きく異なるので、予算に合わせて探すとよいでしょう。
日本での賃貸契約でいう敷金の様に、デポジットという契約費用がかかるので、家賃の3ヶ月分を目安に準備しておきましょう。
食費
一人暮らしの場合は30,000円〜40,000円程度です。
生活スタイルや利用するスーパー、レストランなどによっても変わる可能性があります。
水道光熱費や携帯料金など
水道光熱費は8,000円〜12,000円程度です。
また、携帯料金は2,000円〜3,000円程度と日本の格安SIMくらいになります。
各保険
まず医療保険ですが、会社で医療保険に加入している場合は負担はほとんどありません。
しかし、会社によってはタイの社会保険に加入が必要など務める会社によって異なります。
また、日本の国民年金保険(任意です)に入る場合はその分の費用が必要です。タイの医療費は初診で3,000円~4,500円、と3,000円未満である日本と比べてやや割高です。
その他
ティッシュペーパーやシャンプー、石鹸などは日本よりも安い場合もあります。
購入する店にもよりますが、一人暮らしで1カ月3,000~4,000円で抑えられる場合もあるでしょう。
タイ移住後に必要なビザの費用

タイ移住後に次のようなビザが必要です。それぞれのビザに対して費用が発生するので把握しておくようにしましょう。
- エリートビザの取得
- リタイヤメントビザの取得
エリートビザの取得
就労ビザ(ノンイミグラントB)の場合、基本的に有効期間は1年間となります。(ワークパーミット無しで来られた方は、観光ビザで30日。一度国外に出てBビザを取得して90日。その間にワークパーミットを取得して、Bビザが1年間の長期滞在ビザに切り替わります。)
タイの法律で認められたタイランドエリートビザは有効期間5年のうちに何度でも入出国することができ、入国ごとの滞在可能期間も1年という、長期滞在に適したビザです。
ただし、タイランドエリートビザを取得するためには、最低でも80万バーツ(約270万円)の費用が必要になります。
また、RENOSY Thailandはタイランドエリートの代理店です。
タイランドエリートへの入会・住まいのご紹介など、タイへの長期滞在や移住のサポートも行っております。
リタイヤメントビザの取得
老後に年金だけでタイで生活していこうと考えている方は、リタイヤメントビザを取得する必要があります。
有効期間1年のノンイミグラント O-Aを取得するためには、下記のいずれかの金融証明書が必要です。
- 英文預金残高証明書(800,000 バーツ以上の預金額があるもの)
- 年金証書および最新の額面入り年金振込通知書(月額 65,000 バーツ以上の受給額 または合計年額 800,000 バーツ以上の受給額があるもの)
- 英文預金残高証明書と年金証書 (合算で 800,000 バーツ以上あるもの)
つまり、年金受給月額に関わらず、ビザを取得する段階で80万バーツ(約280万円)の貯金があれば申請することができます。
タイ移住のために貯金はいくら必要?

タイに移住するなら、具体的にどのくらいの貯金が必要になるでしょうか。
タイ移住後に働く場合
日本人がタイで働く際の平均給与は50,000バーツ〜70,000バーツ(約17.5万円〜約25万円)です。
タイ移住後に毎月の生活費を賄える程の収入が得られる仕事が見つかっている場合でも、住居の契約費や家財購入費は貯金でまかなう必要があるでしょう。
交通費なども考えて50万円〜100万円程度は貯金が必要だと言えます。
老後に年金だけで生活する場合
年金の受給額は、厚生年金に加入していた期間やその方の収入によって異なりますが、平均支給額は月額14万5,000円です。(※国民年金と厚生年金を合わせた金額です)
家賃が安い地域に済むのであれば、年金だけでタイで生活していくことも十分可能でしょう。
とはいえ、万が一の場合に備え、半年分の生活費として100万円程度は貯金があると安心です。
単身・夫婦別で見るタイの生活費の予算
単身で住むのと夫婦別に住むのでは予算が異なります。ここでは、それぞれの状況に応じて生活費の予算を見ていきましょう。
- 単身の場合
- 夫婦の場合
単身の場合
まず単身の場合ですが、1LDKで家賃は7.5万円(20,000バーツ)ほどです。ワンルームや場所を工夫するなど、さらに下げられる場合もあるでしょう。
固定費は毎月3,750円(1,000バーツ)ほどで、1年計算で5万円未満(12,000バーツ)と考えると良いでしょう。このほか、通信料は、インターネット環境や携帯料金を合わせて月額で500バーツ(1,800円)ほどと日本よりも抑えられます。
食費や日用品に関しては、安く購入できるスーパーを選べば月5万円(12,000バーツ)未満で生活できます。このほか、タイでは外食をする文化が日本以上にあることが特徴です。屋台で購入する場合は1回370円(100バーツ)と日本よりも安く抑えられます。
夫婦の場合
次に夫婦の場合で説明をしていきます。場所にもよりますが、2LDKで家賃は15万円(40,000バーツ)ほどです。2LDKあれば、お子さんがいる夫婦でも十分住むことができるでしょう。
タイでは、15万円でジムやプールなどが揃った物件に住める可能性があります。
次に固定費として挙げられるのが光熱費や通信費などです。あくまで目安ですが、電気代は毎月7,500円(2,000バーツ)ほどであり年間でも10万円未満となることが一般的です。
さらに、携帯代やインターネット環境などの通信費は合わせて月額で1,000バーツ(3,750円)とかんがえるとよいでしょう。
食費や日用品等に関しては、どの店によって購入するかによっても異なります。安いスーパーを選ぶと月10万円前後(24,000バーツ)で購入できる場合もあるでしょう。
しかし、高い商品を扱うスーパーや外食が続くとさらに金額が高くなる可能性があります。
タイでは、日本よりも外食をする文化があります。レストランのほかに、タイでは屋台で購入して食べる文化がある点が特徴です。
屋台やフードコートなどを利用する場合は夫婦2人で200バーツ(750円)ほどと安くすみます。ファーストフードであれば350バーツ(1250円)とほとんど日本と変わりません。一般的なレストランのディナーは1000バーツ(3500円)ほどで、こちらも日本とほぼ変わらないといっていいでしょう。
タイ移住で費用に関して注意する点

タイ移住での費用について次の点に注意をしましょう。
- 生活の内容によって大きく変動する
- 外国人向けの価格設定になっている場所がある
生活の内容によって大きく変動する
タイは生活の内容によって必要な費用が大きく異なります。
例えば、普段から自炊をする人、屋台を利用する人、レストランを使う人で1カ月で必要な食費が異なります。
食費以外にも、何を購入するかどのようなサービスを利用するかで費用が変わってくるのです。
外国人向けの価格設定になっている場所がある
タイは一般的に日本より物価が安いのですが、商品やサービスによっては外国人向けの価格設定になっている場合があります。
例えば、日本食や日本語が通じるサービスなどは外国人向け(日本人向け)となっており、日本よりも高く設定している場合もあるので注意をしましょう。
タイへの移住にかかる費用について|まとめ
今回は、タイ移住に必要な貯金額の目安金額をご紹介しました。タイは日本よりも物価が安いですが、生活費として月に10万円〜20万円程度は必要です。毎月の給与や年金支給額でも生活はできますが、安心して暮らすため、ビザを取得するためにはまとまった貯金があると安心です。
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