タイは物価が安く、気軽にタクシーを利用できる国として知られています。
しかしその一方で、「メーターを使ってくれない」「言い値で高額を請求される」といった“ぼったくり”トラブルも少なくありません。
特に観光客や初めての渡航者は、土地勘がなく相場を知らないため、気づかないうちに割高料金を支払ってしまうケースが多いです。
この記事では、タイでぼったくられないための具体的な対策から、現地でほとんどの人が利用するGrabの使い方まで、初渡航でも安心して移動できる方法を詳しくご紹介します。
旅行者はもちろん、駐在予定の方や長期滞在の方はぜひ参考にしてみてください。
目次
- タイのタクシーはぼったくりが多い
- タイのタクシーでぼったくりを回避するなら配車アプリGrabがおすすめ
- Grabは他のタクシーよりも高い?利用する際の注意点
- 長期滞在者向けのおすすめの使い方
- Grabの設定方法と使い方を詳しく解説
- まとめ|タイで安全に移動したいならGrabは必須アプリ
タイのタクシーはぼったくりが多い
タイではタクシー自体の基本料金が非常に安く、初乗りは日本円で100円前後という手頃さが魅力です。
しかし、観光地、繁華街、駅周辺では旅行者を狙った「メーターを使わずに高めの金額を提示する」悪質なドライバーが存在します。
言語が通じないとぼったくられる
タイでぼったくりに遭う主な原因として、言語が通じないということが挙げられます。
タイ在住の方によると、タクシーの運転手も人を見てメーターを使うかどうか決めるところがあり、「タイ語を話せない=観光客で相場が分からない」と思ってぼったくるそうです。
「相場が分からない=言い値で払うしかない」状況になりやすく、知らぬ間に高額を支払ってしまう人が多いのが実情です。
また、タイでは日本語や英語を話せないドライバーが多く、目的地までの説明が難しくなると、交渉どころではなくなります。
行き先が伝わらない・道を間違えた際に指摘しても無視されるなど、コミュニケーション面のストレスを感じることもあるので注意が必要です。
タイのタクシーでぼったくりを回避するなら配車アプリGrabがおすすめ
タイのタクシーでぼったくりを回避したいのであれば配車アプリGrabの利用がおすすめです。
日本で言うUber Eatsにさらにライドシェアも入れたようなアプリで、配車だけでなく、フードデリバリーや買い物代行までGrabで完結します。
現地タイ人でも利用率が非常に高く、「タイでは必須」と言われるほど生活に根付いたアプリです。
ここからはGrabの魅力を「料金が事前に確定する」「会話不要で目的地まで行ける」「支払いはクレジットカードで自動決済」の3つに分けて、それぞれご紹介していきます。
魅力①料金が事前に確定する
Grabの最も大きな魅力は「料金が乗車前に確定する」点です。
Grabで目的地を入力すると現在地から目的地までの距離が自動計算され、アプリ画面に金額が表示されます。
料金が事前に確定するので、追加料金を請求されたり、道を遠回りされたりする心配がありません。
魅力②会話不要で目的地へ行ける
会話不要で目的地に行けるのもGrabの大きな魅力の1つです。
目的地を入力すれば、その情報がドライバーに自動共有されるため、言葉が通じなくても問題ありません。
乗車後は目的地まで連れて行ってくれるだけなので、旅行者でも安心感が非常に高い仕組みとなっています。
魅力③支払いはクレジットカードで自動決済
Grabではクレジットカードを使った自動決済が可能です。
アプリに登録しておいたクレジットカードに自動的に請求されるため、現金を用意したり、小銭を探したりする手間は一切ありません。
特にタイのように紙幣の種類が多い国では、この仕組みが非常に便利です。
Grabは他のタクシーよりも高い?利用する際の注意点
Grabは他のタクシーよりも高いと言われていますが、実際のところどうなのでしょうか?
ここからはGrabを利用する際の注意点「流しのタクシーより料金は高い」「空港だけは例外!Grabが使えない」「混雑時は配車まで少し時間がかかる」の3つをそれぞれご紹介していきます。
注意点①流しのタクシーより料金は高い
現地タイ人の感覚では「Grabは高い」とよく言われ、実際、同じ距離でも約2~3倍の差が出ることもあります。
ただし、元々の料金が低いので、日本人旅行者から見るとGrabでも十分安いと言えるでしょう。
数百円〜数千円の差で安全性・安心感・言語不要の快適さを得られるため、費用対効果は非常に高いと言えます。
- 流しのタクシー:メーターで安い(初乗り100円台)
- Grab:場合によっては2〜3倍の料金になる
注意点②空港だけは例外!Grabが使えない
タイでは、空港への乗り入れが制限されているため、空港から市内へ向かうのにGrabが使用できません。
空港から市内へ向かう場合はパブリックタクシー乗り場を使う必要があります。
空港のタクシーカウンターでは行き先を伝えるだけで整理券が発行され、正規料金で利用できるため、ぼったくりの心配はほとんどないでしょう。
また、市内から空港の移動であればGrabを使用することが可能です。
注意点③混雑時は配車まで少し時間がかかる
日本でも同じですが、イベント会場周辺や雨の日などは利用者が増え、道路も混雑するため配車がやや遅くなることがあります。
どうしても遅れたくない時は、予めイベントの有無や天気予報などを確認した上で、時間に余裕をもって依頼するのがおすすめです。
長期滞在者向けのおすすめの使い方
配車アプリGrabは旅行者だけでなく、駐在員など長期滞在者にもおすすめです。
Grabを使うことでより快適なタイ生活を送ることができるので、長期滞在者の方や、これからタイに移住するという方はぜひ参考にしてみてください。
フードデリバリーや買い物もGrabで完結する
Grabの便利さは移動だけにとどまりません。
アプリ内にはフードデリバリー機能があり、ホテルや自宅まで料理を届けてもらえます。
さらにコンビニの商品を代わりに買いに行ってくれる「お使いサービス」も利用できるため、まさに“生活アプリ”として機能します。
特に長期滞在時には、外食に飽きたときや雨の日に大活躍で、多くの駐在員や現地在住者が日常的に利用しています。
家族連れの方は大きめの車種を選ぶ
Grabは流しのタクシーと違い、通常サイズの車の他にも様々な車種が用意されています。
SUVやバンなど、大きめの車種を選べば家族旅行や荷物が多い移動にも対応でき、ストレスなく移動できるのが魅力です。
以下はGrabで選べる車種の一例です。
- 大人数用バン
- 荷物が多い旅行者向けSUV
- バイクタクシー(渋滞回避に便利)
銀行アプリも入れるとより便利に
旅行であればGrabだけで問題ありませんが、駐在や留学など長期滞在の場合は銀行系アプリも併用すると便利です。
タイでは電子送金が一般化しており、食事代の支払いから友人同士の割り勘まで、ほとんどが電子マネーで完結します。
そのため、現金を持ち歩く機会が日本以上に少なく、日常の支払いが非常にスムーズになります。
Grabの設定方法と使い方を詳しく解説
ここまでGrabの魅力や注意点から長期滞在者向けの使い方までをご紹介してきましたが、ここからはGrabのダウンロードの仕方や設定方法などを解説していきます。
ダウンロードしてから実際にアプリを使うまで時間もかからないので、手軽に使うことができますよ。
①日本にいるうちにアプリをダウンロード
旅行前にApple StoreまたはGoogle Playで「Grab Thailand」と検索し、事前にインストールするのがおすすめです。
現地でSIMやWi-Fiを設定した直後からすぐに使えます。
②クレジットカード情報を登録
インストールが済んだら、アプリ内案内に従ってカード情報と電話番号を登録します。
これを済ませておけば、タイ到着後はすぐに利用可能です。
③位置情報をONにする
現在地から配車できるため、位置情報設定は必須です。
「ホテル→ショッピングモール」「空港→市内」など、すべてアプリ1つで完結します。
④目的地を入力して配車依頼
目的地を打ち込むと料金が表示されます。
車種の選択も可能で、配車が確定すると車のナンバーやドライバー名が表示されるため、乗り間違いの心配もありません。
⑤目的地に着いたら降りるだけ
支払い方法をクレジットカードに設定しておけば、目的地に着いたら降りるだけです。
また、一回利用する毎に、アプリで設定したメールアドレスに領収書が送られてきます。
まとめ|タイでタクシーぼったくりを防ぐには?
タイのタクシーは安い一方で、言い値やメーター未使用によるトラブルが起こりやすい環境です。
特に旅行者は相場が分からず、気づいたら割高料金を支払っていたというケースも多く報告されています。
しかしGrabを活用すれば、料金の透明性・安全性・利便性が一気に向上し、ぼったくりの心配がほぼゼロになります。
さらに配車だけでなくフードデリバリーや買い物代行まで使えるため、タイ滞在を大幅に快適にしてくれる頼もしい存在です。
安全で快適なタイ滞在を楽しむために、ぜひ活用してみてください。




