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タイで英語は通じる?公用語・英語事情・駐在で困らないための対策ガイド

タイで英語は通じる?公用語・英語事情・駐在で困らないための対策ガイド

タイへの駐在が決まり、現地での生活準備を進めるなかで「英語はどのくらい通じるのだろう?」と語学の不安を感じる方も少なくありません。

実際、タイの公用語はタイ語であり、英語が通じる範囲は限られています。
とはいえ、観光地やビジネスエリアでは英語が使える場面も多く、対策次第で快適に過ごすことが可能です。

本記事では、タイの英語事情や公用語、英語が通じる・通じにくい場面、そして現地での語学の習得方法までを詳しく解説します。

駐在前に知っておくことで、タイ生活のスタートをより安心して迎えられるでしょう。

目次

  1. タイの公用語と英語事情
  2. タイ人の英語レベル
  3. タイで英語が通じる/通じにくいシチュエーション
  4. 英語が通じないときの解決策
  5. 駐在・観光で役立つ英語&タイ語フレーズ
  6. 英語だけで足りる?現地で役立つタイ語の学び方
  7. タイで英語は通じる?公用語・英語事情・駐在で困らないための対策ガイド|まとめ

タイの公用語と英語事情

英語の本

タイの公用語はタイ語のみで、英語は準公用語には指定されていません。
行政手続きや公共機関の案内、各種書類はすべてタイ語表記が基本です。

一方、観光業や外資系企業の発展により、都市部では英語が使われる場面も増えています。

ホテル・空港・銀行・病院では英語対応スタッフが常駐しており、バンコク中心部やリゾート地では英語表記の標識やメニューも整備され、日常生活や旅行で大きく困ることはあまりありません。

実際の生活でも、買い物やカフェ、レストランでは簡単な英語が通じることが多く、「take out(持ち帰り)」や「hot or ice?(温かい/冷たい)」といった短いフレーズで十分に意思疎通が可能です。

BTS(高架鉄道)やMRT(地下鉄)の案内も英語併記のため、初めての利用でも安心です。

ただし、ローカル市場や地方都市ではタイ語が基本となり、英語が通じにくい場面もあります。

つまり、タイは「英語がまったく通じない国」ではなく「都市部や観光地では通じる一方、ローカルではタイ語中心」というのが実情です。
日常の会話に簡単なタイ語を添えるだけで、より円滑なコミュニケーションが取れるでしょう。

タイ人の英語レベル

建物の中で会話をするふたりの若い女性

教育機関「EF Education First」が実施した英語能力指数(EF EPI)2024年版によると、タイの英語力は世界111か国中106位と低い水準にとどまっています。

この現状を踏まえ、政府はASEAN内での国際競争力を高めるため、英語教育の強化を進めています。
小学校から英語の授業が導入されており、若い世代を中心に英語に触れる機会が着実に増加している状況です。

英語が通じやすいのは、主に以下の層です。

  • 首都バンコクやプーケット、チェンマイなど観光・ビジネス都市の若年層
  • 観光業や国際企業で働く人
  • 留学経験や高等教育を受けた層

一方で、地方都市や年配層、接客以外の職種では英語が通じないケースが多く、簡単な英単語でも理解されにくいことがあります。

また、タイ人の英語には特有のアクセントがあり、“タイ式英語(Tinglish)”と呼ばれます。

例えば、LとRの区別が曖昧になったり、語尾を省略したりするため、慣れるまでは聞き取りに少し苦労するかもしれません。

タイで英語が通じる/通じにくいシチュエーション

ポップなカラーのアルファベット

タイでは、場所や職業によって英語の通じやすさが大きく異なります。
どのような場面で英語が通じるのかを把握しておくことで、現地での生活や旅行もより快適に過ごせるでしょう。

英語が通じるシチュエーション

  • バンコク中心部のホテル・空港・観光地・大型商業施設・飲食店
  • 外資系企業・インターナショナルスクール・病院
  • 若者層・観光業・教育関係者

都心部の買い物や飲食、交通など生活に欠かせない場面では、日常会話レベルの英語が通じることが多く、英語だけで十分にやり取りが可能です。
特に、ホテルやレストランのスタッフは英語での接客に慣れており、発音も比較的聞き取りやすい印象です。

英語が通じにくいシチュエーション

  • ローカル市場や屋台などの庶民的な飲食店
  • タクシーやバイクタクシー、地方都市の公共交通機関
  • 年配層

ローカル市場や屋台では、英語を話しても理解されないことが多いため、簡単なタイ語や翻訳アプリの活用がおすすめです。

また、タクシーでも英語が通じるドライバーとそうでないドライバーが混在しています。
年齢層で見ると、若年層は比較的英語が通じやすい一方、中高年層ではほとんど通じない場合もあり、英語だけでは不便に感じる場面もあるでしょう。

英語が通じないときの解決策

色んな国の言葉で書いてある「こんにちは」

英語が通じないときは、翻訳ツールや現地のサポートサービスを補助的に活用することで、スムーズにコミュニケーションが取れます。

ここでは、具体的にどのように対策を取るべきか、タイで英語が通じないときの3つの解決策をご紹介します。

翻訳アプリを活用する

「Google翻訳」「Papago」「LINE翻訳」などは、カメラ翻訳・音声翻訳に対応しており、レストランのメニューや交通案内、看板なども簡単に読み取れます。

リアルタイムで会話を翻訳してくれる機能もあるため、旅行中だけでなく日常生活でも心強い存在です。

指さし会話帳を使う

「指さしタイ語会話帳」などの冊子を携帯しておくと、言葉に詰まったときに便利です。

文章を作らなくても、単語やフレーズを指さすだけで伝わるため、特に市場や屋台などのローカルな場面では、アプリよりも確実に意思を伝えられる場合があります。

現地サポートを活用する

暮らしのトラブルや不具合が起きたときは、現地の日本語サポートサービスを頼るのもひとつの方法です。
ディアライフ by RENOSYでは、入居後の修理依頼や住宅トラブル対応、生活面でのサポートなどを行っています。

「英語でうまく説明できない」「タイ語が通じず困っている」ときでも、日本語で相談できるため安心です。事前にサポート先を把握しておけば、トラブル時にも落ち着いて対応できるでしょう。
“言葉の壁”を不安に感じる方こそ、頼れるサポートを味方につけておくことが安心への第一歩です。

駐在・観光で役立つ英語&タイ語フレーズ

バンコクの街並み

タイでは英語が通じる場面もありますが、基本的な英語とタイ語を少し覚えておくと、現地の人とのやり取りが格段にスムーズになります。
ここでは、日常生活で使える英語・タイ語の基本フレーズと、トラブル時に役立つ表現を紹介します。

日常生活で使える英語フレーズ

「手伝っていただけますか?」 Could you help me, please?
「すみません、○○へはどう行けばいいですか?」 Excuse me, how can I get to ○○?
「これをお願いします」(注文時) I’ll have this one, please.

観光や日常生活のあらゆる場面でよく使う基本的な英語表現です。
はっきり話すことを意識すると、英語が得意でない相手にも伝わりやすくなります。

日常生活で使えるタイ語フレーズ

「こんにちは/さようなら」 สวัสดี サワディー(カー/クラップ)
「ごめんなさい」 ขอโทษ コー・トー・ナ(カー/クラップ)
「ありがとう」 ขอบคุณ コップン(カー/クラップ)
「はい」 ใช่ チャー(カー/クラップ)
「いいえ」 ไม่ใช่ マイチャイ(カー/クラップ)

タイでは作法を重んじる文化があり、会話の際には男女で異なる丁寧語を使います。女性は語尾に「カー」、男性は「クラップ」を付け、挨拶の際には「ワイ(合掌)」の仕草で敬意を示すのが一般的です。

トラブル時に使えるタイ語フレーズ

「エアコンが冷えません」 แอร์ไม่เย็น ค่ะ/ครับ エー・マイ・イェン(カー/クラップ)
「シンクの排水が良くありません」 ท่อน้ำอ่างล้างจานตันระบายช้า トー・ナム・アーン・ラーン・ジャーン・タン・ラバーイ・チャ―(カー/クラップ)
「修理に来てください」 ต้องการให้ช่างมาซ่อมที่ห้อง トンガーン・ハイ・チャン・マー・ソム・ティー・ホン(カー/クラップ)
「鍵をなくしました」 กุญแจประตูสูญหาย グンジェー・ブラトゥー・スーン・ハーイ(カー/クラップ)

タイの賃貸住宅では、エアコンや水回り、家電の不具合など、小さなトラブルが起こることも少なくありませんが、タイ語で状況を伝えると対応がスムーズです。

タイ語で伝えるのが難しいときには、ディアライフ by RENOSYが提供する「指さしタイ語会話表」もぜひご活用ください。

修理依頼や問い合わせの際によく使われる表現をまとめておりますので、現地スタッフとのやり取りも簡単に行えます。

また、トラブルをよりスムーズかつ確実に解決したい場合は、ディアライフ by RENOSYの日本語サポートにぜひご相談ください。
経験豊富なスタッフが、住まいに関するお困りごとに丁寧に対応いたします!

英語だけで足りる?現地で役立つタイ語の学び方

英語の文章が書いてある紙とその上の花

タイでは英語が通じる場面もありますが、ローカルエリアや年配の方との会話では、英語だけでは伝わらないこともあるため、簡単なタイ語を少し覚えておくだけでも、生活の快適さが大きく変わります。

タイ語は声調言語で、発音の高低によって意味が変わるという特徴があります。
同じ単語でもトーンの違いで全く異なる意味になるため、最初は難しく感じるかもしれません。
しかし、繰り返し聞いたり話したりするうちに、自然と音のリズムがつかめるようになります。

日常会話レベルであれば、挨拶・数字・買い物フレーズなどの基本表現を中心に学ぶだけで十分実用的です。

現地での生活をより充実させたい方は、タイ語スクールに通って基礎を学ぶのもおすすめです。

ディアライフ by RENOSYでは、成約特典の中にタイ語レッスンチケットがございます。
実践的な日常会話を中心に学べるオンラインスクールですので、駐在されるご本人はもちろん、駐在妻のみなさまにもおすすめのレッスンです。

※ご優待の条件あり。

英語とタイ語の両方を上手に使い分けることで、現地でのコミュニケーションがより広がるでしょう。

タイで日本人は英語を勉強できる?

タイでは、タイ語だけでなく、英語を学べる環境も整っています。

駐在員本人だけでなく、ご家族やお子さま向けにも幅広い選択肢があります。

インターナショナルスクール

ネイティブ講師が在籍し、英語を中心としたカリキュラムで授業が行われます。

日常的に英語に触れられる環境のため、お子さまのリスニング力やスピーキング力を自然に伸ばすことが可能です。

現地英会話スクール

バンコク市内を中心に多くの英会話スクールがあり、日本人向けのクラスや親子レッスンを設けている教室もあります。

会話中心の授業が多く、初心者でも実践的な表現を身につけやすい点が魅力です。

オンライン英会話

時差が少ないため、日本と同様のスケジュールで受講しやすい環境です。

講師によるレッスンは料金も手ごろで、発音練習や日常英会話を気軽に継続できます。

タイでは、日本に比べて授業料がリーズナブルなため、、「海外生活中に家族全員で英語力を伸ばす」ことも十分可能です。

駐在期間は、生活の中でも積極的に英語を使い、コミュニケーションの幅を広げてみましょう。

タイで英語は通じる?公用語・英語事情・駐在で困らないための対策ガイド|まとめ

タイでは公用語がタイ語であるため、英語が通じる範囲は都市部や観光地に限られますが、ショッピングやレストラン、病院など主要な施設では英語が広く使われており、基本的な英会話力があれば日常生活に大きな支障はありません。

一方で、ローカルエリアでは英語が通じにくい場面も多く、簡単なタイ語を覚えておくことが円滑なコミュニケーションの鍵となります。

生活はもちろん、今後のキャリア形成やお子さまの教育面を考えても、駐在期間中は家族全員で語学力を高める絶好の機会です。

現地の英会話スクールやタイ語教室、オンラインレッスンなどを上手に活用すれば、日常生活に直結する実践的な語学力を身につけられるでしょう。

ディアライフ by RENOSYでは、住まいや生活サポートに加え、現地の英語・タイ語スクール、インターナショナルスクールのご紹介も行っています。

「英語が通じるのか不安」「タイ語はどの程度必要?」と感じている方は、ぜひ一度ご相談ください。
駐在生活をより安心で快適に過ごせるよう、経験豊富なスタッフが丁寧にサポートいたします。

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