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タイのビザ規制の新ルールとは?ビザラン取り締まりと長期滞在の選択肢を解説

タイのビザ規制の新ルールとは?|ビザラン取り締まりと長期滞在の選択肢を解説

タイ入国管理局は2025年11月、いわゆる「ビザラン」に対する取り締まりを含むビザ規制強化策を発表しました。
すでに空港や国境では取り締まりが始まっており、ビザ規制の変化に不安を感じる方も少なくありません。

本記事では、新しいビザ規制の内容や注意点、違反した場合のリスクをわかりやすく整理して紹介します。
あわせて、安心して長期滞在を続けるための選択肢についても解説しますので、タイへの移住や長期滞在を検討している方は、ぜひ参考にして下さいね。

目次

  1. タイのビザ規制の新ルールとは?
  2. 誰が対象になる?注意すべき人の特徴
  3. 長期滞在者の賢い選択肢|タイランド・プリビレッジとは?
  4. タイで長期滞在するためのステップ
  5. まとめ|タイのビザ規制の新ルールとは?|ビザラン取り締まりと長期滞在の選択肢を解説

タイのビザ規制の新ルールとは?

パスポート

2025年11月12日の発表では、ビザランを含むビザ規制が大きく見直され、注意すべきポイントが明確になりました。

各措置は既に段階的に適用が始まっており、どのような点が変わったのか具体的に把握しておく必要があります。
ここでは、発表された4つの措置を一つずつ解説します。

措置① 90日ビザ免除を利用したビザランの厳格化

まず押さえておきたいのが、今回もっとも影響が大きい「ビザラン」に対する取り締まり強化です。

ビザランとは、ノービザ(ビザ免除)や観光ビザの期限が近づいた際に、一度タイ国外へ出国し、再入国することで滞在期間を延長する行為を指します。
長期滞在を続ける目的で繰り返す人が増えたことから、以前より問題視されていました。

今回の発表では、このビザランが「上限2回まで」と明確に制限され、正当な理由なく3回以上繰り返した場合、空港・国境の両方で入国拒否を受ける可能性があるとされています。

2025年初め以降、同様のパターンで入国拒否となった外国人は約2,900人にのぼるとされ、すでに厳格な運用が始まっていることが読み取れます。

措置② ブラックリスト対象者への入国拒否

国境地域では、いわゆる「監視リスト」「要注意人物リスト」に基づく取り締まりも強化されています。

詐欺グループの拠点として知られる地域(メーソートなど)の国境検問では、過去に入国拒否や押し戻しを受けた外国人について、再度タイのビザで入国を試みても拒否されるケースが出ています。

サイバー犯罪やマネーロンダリングなど、タイの治安や経済に悪影響を与える行為を未然に防ぐことが目的です。

措置③ 滞在延長審査の厳格化

地方の入国管理事務所でも、滞在延長申請に対する審査が厳しくなっています。
出入国履歴からビザランのパターンが確認された場合は、滞在延長を認めず、タイのビザ自体を取り消して国外退去処分とする方針が示されています。

「とりあえず観光ビザやノービザで入り、延長しながら長期滞在する」というスタイルは、今後はよりリスクが高くなると言えるでしょう。

措置④ オーバーステイ外国人への取り締まり強化

あわせて、オーバーステイ(滞在期限超過)に対する取り締まりも強化されます。
現行のオーバーステイ規定に基づき、期限を過ぎても出国しない外国人に対しては、これまで以上に厳格に処理を行う方針です。

一方で、国際空港では審査体制を見直し、1人あたりの審査時間を短縮しつつ、全体の待ち時間が40分以内に収まるよう運用改善も進められています。

正しくタイのビザを取得している旅行者・滞在者にとっては、利用しやすい環境を整えながら、不正利用だけを絞り込んで取り締まるイメージです。

誰が対象になる?注意すべき人の特徴

手を前に出して止める女性

ビザラン規制が強化されることで「自分のケースは大丈夫なのだろうか?」と心配になる方もいるでしょう。

ここでは、特に注意が必要となるタイプの滞在者を整理します。
自分が該当しないかどうか、チェックする参考にしてください。

ノービザ滞在を繰り返す人

観光目的で入国し、期限が近づくと一度出国して再入国する、いわゆる「ノービザのビザラン」を習慣的に行っている人は、もっとも規制対象となりやすい層です。

入国履歴を見れば再入国の頻度はすぐに確認されるため、上限を超えた時点で入国拒否のリスクが高まります。

観光ビザで中長期滞在したい人

観光ビザを延長し続けながら、実質的にタイで生活している場合も注意が必要です。

「観光として不自然に長い」「生活実態がある」とみなされると、入国管理で詳細な質問を受けるケースがあります。
特に、数か月単位で滞在したい方は、今後は適切なビザへの切り替えを前提に検討したほうが安心です。

リモートワーカー・ノマド層

タイはノマドワーカーに人気ですが、ビザランを繰り返しながら滞在を続けるのは、今後かなりリスクが高くなります。
「勤務先はどこか」「なぜビザを取得しないのか」など、入国時の質問が増える可能性があります。

中長期で滞在したい場合は、長期滞在や就労に適した正式なビザを検討することが現実的な選択肢になっていくでしょう。

長期滞在者の賢い選択肢|タイランド・プリビレッジとは?

パスポートと手帳

ビザラン規制の強化により、「これからは正式なビザなしで長期滞在を続けるのは難しい」と考える方が増えています。

そんななか、タイで安心して中長期滞在をしたい方から注目されているのがタイランド・プリビレッジ(旧タイランドエリート)です。
ここでは、制度の特徴やメリットをまとめて紹介します。

タイランド・プリビレッジの特徴

タイランド・プリビレッジは、タイ政府観光庁(TAT)が運営する、長期滞在者向けのメンバーシップ制ビザプログラムです。
入会すると、滞在期間に応じて選べる複数のメンバーシップに基づき、5〜20年の長期ビザが付与されます。

主な特徴は次のとおりです。

  • 最長20年のマルチプルビザが取得できる
  • 毎回の入国時に90日滞在が可能(延長も可能)
  • 空港での優先レーン・VIPアテンドサービス
  • 滞在中のコンシェルジュサポート
  • 一部メンバーは健康診断・ゴルフ・スパなどの特典も利用可能

「長くタイに住みたい」「ビザ手続きの手間を減らしたい」という方にとって、実務的にも心理的にも大きな安心感がある仕組みです。

タイランド・プリビレッジのメリット

まず、ビザランを行わずに長期滞在ができるため、規制の影響を受ける心配がなく、気持ちにゆとりを持って暮らすことができます。

さらに、入国時にはVIPアテンドによって混雑を避けられるため、渡航のたびにストレスを抱えずに済む点も大きなメリットです。

また、長期ビザ保持者としての信用は、物件契約や銀行口座の開設といった生活基盤づくりにもプラスに作用します。
駐在・移住・ノマドなど、滞在目的が明確でなくても利用しやすく、どんなライフスタイルにも対応しやすい柔軟性も魅力です。

期間限定のメンバーシップ「ブロンズ(BRONZE)」とは?

タイランド・プリビレッジには、プラチナ・ゴールドなど複数のメンバーシップがあり、上位グレードは数百万円〜数千万円台の入会費が必要になるものもあります。

そのなかで、2025年末まで申し込みが延長された「ブロンズ(BRONZE)」は、もっとも手軽に利用できる“期間限定のエントリープラン” として注目を集めています。

主な特徴は次のとおりです。

  • 5年間の長期ビザが取得できる
  • 入会費がほかのメンバーシップより抑えめで始めやすい
  • 滞在目的を問わず、個人でも利用しやすい
  • 将来プランが未確定の方でも「まずは様子を見ながら滞在」できる

特に「ノマドとして数年は滞在したい」「子どもの教育環境をみながら判断したい」「将来的に移住も視野に入れている」という方にとっては、コストと利便性のバランスが非常に良く、まさに “タイで長期滞在を始めるための入口” としてぴったりのプランです。

サービスの内容が気になる方は、まずは情報収集から始めてみるのがおすすめです。
弊社では、メンバーシップの特徴や費用感、申し込みまでの流れについて、無料でご相談いただけます。

さらに、弊社経由でタイランド・プリビレッジを申し込み、賃貸・不動産の契約をいただいた場合は、Amazonギフトカードなどの豪華特典もご用意しています。
気軽なご相談から歓迎していますので、どうぞ安心してお問い合わせください。

タイで長期滞在するためのステップ

バンコクの街並み

ビザラン規制が強化される今、安心してタイで暮らすためには、長期滞在の計画を早めに立てておくことが大切です。
ここでは、滞在計画を立てる際に押さえておきたい4つのステップを紹介します。

① 滞在目的と期間を整理する

まず「タイにどのくらい、どんな目的で滞在したいのか」を明確にすることが重要です。

移住なのか、駐在なのか、ノマド的な数年滞在なのかによって、選ぶべきビザが大きく変わります。

家族帯同や仕事の有無、住まいの希望なども含め、ざっくり方向性を決めておきましょう。

② 必要なビザの選択肢を比較する

タイには、観光ビザ・学生ビザ・リタイアメントビザ・就労ビザなど、目的に合わせた多様なビザがあります。
近年はリモートワーカー向けのデジタルノマド関連ビザも検討されており、働き方に合わせて選択肢が広がっています。

さらに、長期的に安定して滞在したい方向けの選択肢として、メンバーシップ型の「タイランド・プリビレッジ」も注目されています。

ビザラン規制の影響を受けず、複数年にわたる滞在が可能になるため、「一度きちんと腰を据えて住みたい」という方にとって現実的な選択肢です。

ビザごとに必要書類や取得難易度が異なるため、「自分に合うものはどれか」を比較しながら検討すると安心です。

③ 必要なビザの取得手続きを進める

ビザの種類が決まったら、必要書類を準備し、取得手続きを進めます。
特に就労ビザや学生ビザは、事前準備が必要な書類が多いため、余裕をもってスケジューリングするのがおすすめです。

ノマド向けの滞在では「観光ビザ → 長期ビザへの切り替え」を視野に入れることもあります。

また、長期滞在を前提にする場合は、タイランド・プリビレッジのような複数年ビザを利用する方法もあるため、自分の働き方・家族構成・将来プランと照らし合わせて検討すると良いでしょう。

まとめ|タイのビザ規制の新ルールとは?|ビザラン取り締まりと長期滞在の選択肢を解説

新しいビザ規制によって、ノービザを前提にした滞在延長はこれまで以上に難しくなっています。
タイで長く暮らしたい方にとっては「どのビザで滞在するのが安心か」を早めに整理しておくことが重要です。

そのなかでも、複数年の滞在が可能になるタイランド・プリビレッジは、安定して生活基盤を整えたい人にとって心強い選択肢です。
ビザラン規制の影響を受けずに暮らせるため、「落ち着いて生活したい」「一度じっくり滞在してみたい」という方にも安心につながるでしょう。

弊社では、タイランド・プリビレッジに関するご相談はもちろん、住まい探しや生活準備までワンストップでサポートしています。
「自分にはどのビザが最適?」「長期滞在の準備はどこから始めればいい?」という段階からでも大丈夫ですので、どうぞ気軽にご相談ください!

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