タイ移住には様々なメリットがありますが、タイに移住して「失敗した」と感じる人も少なくありません。今回は、タイ移住に多い失敗事例や、タイ移住に失敗しないために知っておきたいことをまとめて紹介します。
目次
タイ移住のメリット
タイは日本よりも物価が安く、「微笑みの国」と称されるほど温和な国民性を誇ることから、移住先として人気があります。
日本から飛行機で6時間ほどなので、往来しやすいこともメリットの1つです。
タイには日系企業も多く進出しており、日本人の移住者が多い地域に住めば日本食レストランや日系スーパーもあるなど、日本に近い暮らしを実現できます。
リタイヤメントビザも取得しやすいので、老後をタイで過ごす日本人もいるほどです。
タイ移住に多い失敗事例
タイ移住には様々なメリットがありますが、どのような失敗事例があるのでしょうか。
文化や環境に馴染めない
タイと日本は同じアジアに属していますが、文化や生活環境はまるで異なります。
タイは国民の約94%が仏教徒です(日本は50%程度)。女性は僧侶に触れてはいけない、電車やバスでは僧侶に席を譲るなど、タイ人は僧侶に対して強い尊敬の念を抱いています。
また、タイ国王や王室に対する尊敬の念が強く、毎日午前8時と午後6時に流れる国歌を直立不動で清聴する習慣があり、国王や王室に対する侮辱罪(不敬罪)も存在します。
タイの王室への強い尊敬の念や仏教文化を理解できず、「移住は失敗だったかな」と感じる日本人も多いようです。
就職できない
「タイ現地に行ってから就活を始めよう」と考えている方も多いようです。
もちろん、タイで順調に仕事を見つけることが出来る人もいますが、そうでない人もいます。タイには日系企業が多く進出していますが、だからといって簡単に就職できるわけではありません。
就活のための滞在にもお金がかかりますから「仕事も決まらず、貯金もなくなってしまった」という事態にならないよう、移住を決めるのは就職先を決めてからでも遅くないでしょう。
言語の壁を感じる
タイには日本人の移住者も多いですが、日本語が通じる場所は多くありません。そのため、英語やタイ語をある程度使えないと、言語の壁を感じることになるでしょう。
また、英語も通じないところもあるので、ある程度はタイ語の理解を深めてから移住すると安心です。
犯罪被害に遭う
タイは日本より治安が悪いエリアも存在し、日本人を含めた外国人が犯罪被害に遭うケースも珍しくありません。タイで働いて貯めたお金を詐欺被害で失い、「タイに移住しなければよかった」と感じる日本人もたくさんいます。
日本人はお金を持っていると考えるタイ人が多いことから、強盗やひったくり、詐欺などお金に関する犯罪に巻き込まれる事例が多いので、十分に注意しましょう。
タイ移住に失敗しないために知っておきたいこと
続いては、タイに移住してから「失敗した」と感じないために、予め知っておきたいことをいくつか紹介します。
仏教大国であることを理解する
前述したとおり、タイ国民はほとんどが仏教徒です。
また、日本で信仰されている「大乗仏教」は誰でも悟りを開くことができるとされているのに対し、タイで信仰されている「上座部仏教」は出家しなければ悟りを開くことができないとされています。そのため、僧侶への尊敬の念が強く、「寺院」の位置づけやあり方も日本とは異なります。
移住をする前に一度観光としてタイの仏教寺院を訪れておくと、「タイの仏教信仰とはどういったものか」を理解することができるかもしれません。
日本と同じ衛生環境ではない
タイの衛生環境は、日本と比較するとかなり悪いです。
例えば、日本は公衆トイレもウォシュレット付きで綺麗な所が多いですが、タイではそんなことはありません。空港などでは洋式トイレが整備されていますが、街中のトイレは桶で水を流すタイプや、紙を備え付けのゴミ箱に捨てるタイプがほとんどです。
また、水道水も飲めません。飲食店で提供される飲み水も安全とは言い切れず、特に氷が入っている飲み物には注意が必要です。タイで生活するなら、トイレや飲食店、街中の衛生環境に少しずつ慣れていく必要があります。
日本人による日本人向けの詐欺が横行している
タイでは、日本人をターゲットにした詐欺被害が横行しており、実際に投資話を持ちかけられて多額の金銭を搾取された事例も多くあります。
犯人はタイ人であることもありますが、日本人による日本人詐欺が一番多くなっています。「同じ日本人だから」と安易に信用してしまわないよう注意しましょう。
最後に
今回は、タイ移住に多い失敗事例や、失敗しないために知っておくべきことをご紹介しました。
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