タイでの生活

タイの新型コロナワクチン接種状況は?日本人を含む外国人駐在員が接種する方法

タイの新型コロナワクチン接種状況は?日本人を含む外国人駐在員が接種する方法

タイに駐在する日本人にとって、新型コロナワクチン接種に関する情報は気になるところですよね。どこでどのようにワクチンを接種するのが良いか、最新の情報をいち早く知りたいと思う方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、タイでの新型コロナワクチン接種状況や、日本人を含むタイの外国人駐在員が新型コロナワクチンを接種する方法について紹介していきます。

目次

  1. タイの新型コロナワクチン接種状況
  2. タイに駐在する外国人の新型コロナワクチン接種登録について
  3. タイの新型コロナワクチンにも職域接種はある?
  4. 日本人駐在員がタイで新型コロナワクチンの接種登録をする方法
  5. タイの駐在員が日本に一時帰国してワクチン接種はできる?
  6. タイで新型ワクチン接種後、副反応がでたときの対処法
  7. 最後に

タイの新型コロナワクチン接種状況

タイでの新型コロナワクチン接種は、2021年2月下旬からスタートしています。
5月5日の閣議決定では、2021年5月から12月までの期間に、タイ人口約7,000万人のうち7割にあたる5,000万人について2回分の接種を終えることを目標としました。また、「タイに居住する全ての接種希望者は、国籍に関係なくワクチンの提供を受けることができる」というのが政府の基本方針となっています。
さらに、5月12日に開催された全国ワクチン委員会において、アヌティン副首相兼保健相は「2022年内に1億5,000万回分のワクチンを調達し接種を加速させる」と具体的な目標を述べています。

タイに駐在する外国人の新型コロナワクチン接種登録について

続いては、日本人を含むタイの外国人駐在員の新型コロナワクチン接種登録について、気になる情報をまとめて紹介します。

ワクチンの接種開始日はいつ?

タイ政府は、外国人を含めた全国における大規模ワクチン接種開始日を2021年6月7日に設定しました。タイ外務省から在タイ日本大使館に対して「タイ国内の全ての日本人が、タイ政府の新型コロナワクチン接種スキームの対象となることを改めて保証する」との発表があり、すでに外国人向けのワクチン接種もスタートしています。

ワクチン接種に必要なものは?

タイで新型コロナワクチンを接種するためには、事前のワクチン接種登録(on-site registration)を行う必要があります。ワクチン接種登録は、個人の健康記録が登録されている病院もしくは指定の病院で行う必要があり、社会保障番号もしくはパスポートを使って登録します。

接種できるワクチンの種類は?

タイで接種できる新型コロナワクチンは、アストラゼネカ製とシノバック製・シノファーム製となります。希望の種類がある場合は申し出ることができますが、ワクチンの在庫状況によっては希望するワクチンが提供されないこともあります。
希望のワクチンが接種できない場合は、接種予約の取り消しが可能です。

ワクチン接種はどこでできる?

新型コロナワクチンは、接種登録を行った病院での接種となります。ウィムット病院、バンラック・ワクチン接種・ヘルス・センターをはじめ、今後さらに外国人の登録場所が追加される可能性もあるようです。近隣にかかりつけ医があるという方は、病院にコンタクトを取り、新型コロナワクチンの接種が可能かどうか確認してみると良いでしょう。

ワクチンの接種対象者は?

タイでは、国籍や在留資格に関係なく全ての人が新型コロナワクチン接種の対象となります。
ただし、タイのワクチン接種の対象年齢は18歳以上とされています。日本は12歳以上なので、日本よりも若干年齢が高く設定されているようです。

ワクチンの接種費用はいくらかかる?

タイでの新型コロナワクチン接種費用は原則として無料です。ただし、民間病院で接種する場合は費用を請求される可能性があるため、注意しておきましょう。

ワクチンの接種回数、間隔は?

タイで接種できる新型コロナワクチンにはアストラゼネカ製とシノバック製・シノファーム製という種類がありますが、どちらも接種回数は2回とされています。
1回目と2回目の接種間隔については接種するワクチンの種類によって異なり、アストラゼネカ製が8〜12週間、シノバック製が21日間、シノファーム製は約1ヶ月となっています。

タイの新型コロナワクチンにも職域接種はある?

日本では、新型コロナワクチン接種にかかる地域の負担を軽減し、接種の加速化を図る目的で、それに賛同する企業や大学等においてワクチン接種ができる「職種接種」が進められています。
タイの新型コロナワクチンに職域接種はありませんが、タイでも日本人を含む外国人駐在員に対して、ワクチンの接種登録をグループ毎に分けて行っています。どのようなグループがあるのか簡単に説明します。

タイ国籍の配偶者を有する外国人など

タイのワクチン接種グループ1つ目は、タイ国籍の配偶者を有する外国人などを対象としたグループです。日本人駐在員はこちらのグループになるでしょう。

  • タイ国籍の配偶者を有する外国人
  • タイ国籍の家族を有する外国人
  • タイ国内で退職した外国人
  • 外国人ビジネスマン
  • 外国人投資家

こちらのグループに該当する方は、バンコクでワクチン接種登録場所に指定されているウィムット病院、バンラック・ワクチン接種・ヘルス・センターのいずれかで接種登録が可能です。
また、バンコク以外でも健康記録が登録されている病院や近隣の病院での接種登録ができるよう進められているため、かかりつけ医がある方はコンタクトを取ってみましょう。

外国人学生

タイのワクチン接種グループ2つ目は、外国人学生のグループです。現在タイに留学中の方や、駐在員の家族で現地の学校に通っている方などが該当します。
こちらのグループに該当する方は、高等教育・科学・研究・イノベーション省によって、タイ大学長評議会議管轄下のワクチン接種センターでのワクチン接種が調整されています。

外国政府機関

タイのワクチン接種グループ3つ目は、外国政府機関の関係者です。
こちらのグループに該当する方は、外務省領事局において、新型コロナワクチンの接種登録ができます。

外交団、国際機関及びその家族

タイのワクチン接種グループ4つ目は、外交団、国際機関及びその家族の方が該当するグループです。各人の健康記録が登録されている病院で新型コロナワクチンの接種登録が可能ですが、該当する病院がない場合は、疾病管理局が指定する病院でも接種登録ができます。

移民労働者

タイのワクチン接種グループ5つ目は、移民労働者です。
移民労働者に対しては、タイの社会保障事務局が、雇用主との間でワクチン接種を調整しています。

海外留学を予定しているタイ人学生

日本人・外国人駐在員ではありませんが、海外留学を予定しているタイ人学生もグループ分けがされています。こちらのグループに該当する方は、外務省儀典局でオンライン接種登録が可能です。

日本人駐在員がタイで新型コロナワクチンの接種登録をする方法

日本人駐在員がタイで新型コロナワクチンを接種するには、事前のワクチン接種登録が必要です。保健省のワクチン接種登録サイトで、全てのタイ在留外国人のワクチン接種登録が可能となっています。

登録サイトでの接種登録の流れ

  1. 個人情報(氏名、国籍、パスポート番号、生年月日、ビザの種類、メールアドレス、電話番号、住所など)を入力
  2. ワクチンの種類、接種日、接種病院を選択する
  3. 接種登録完了

接種登録のやり方は簡単です。ただし、パスポート番号やビザなどの情報の入力が必要になるので、あらかじめ準備しておきましょう。

タイの駐在員が日本に一時帰国してワクチン接種はできる?

タイでのワクチン接種に不安を感じている方は、日本に一時帰国してワクチン接種を受けることができます。続いては、日本でのワクチン接種についての概要を紹介します。

ワクチン接種の対象者は?

日本に一時帰国してワクチン接種ができるのは、以下の全ての条件を満たす方のみとなります。

  • 在留先でのワクチン接種に懸念を有している日本人もしくは再入局許可により再入国する外国人の一部
  • 日本国内に住民票を有していない(転出届けを提出済み)
  • 接種を受ける時点で満12歳以上

現在タイに駐在している日本人のなかには、日本国内に住民票があるという方もいるのではないでしょうか。その場合、一時帰国による接種事業の対象にはなりませんが、日本の自治体による新型コロナワクチン接種の対象となるため、日本でのワクチン接種が可能です。また、帰国時に転入届を提出して住民登録を行う予定の方も、登録先の自治体での接種事業の対象となります。

ワクチン接種ができる期間は?

日本への一時帰国者を対象にした新型コロナワクチン接種事業は、2021年8月1日からの接種開始が予定されています。また、終了時期は2022年1月上旬の予定となっています。

ワクチンが接種できる場所は?

一時帰国者への新型コロナワクチン接種は、成田空港もしくは羽田空港内に設置された特設会場で行います。
ただし、検疫所が確保する宿泊施設で10日間の待機措置の対象となる変異株指定国・地域からの入国者は、宿泊施設での待機中に医師の巡回による接種を受けることも可能です。

接種できるワクチンの種類は?

一時帰国者への新型コロナワクチン接種は、ファイザー社のワクチンのみとなっています。

ワクチン接種の回数は?

一時帰国者が接種するファイザー社のワクチンは、標準3週間の間隔での2回接種を受けることになっています。

ワクチン接種に費用はかかる?

一時帰国者が日本で新型コロナワクチンを接種する場合、接種費用の自己負担はありません。
ただし、渡航費や滞在費、国内での移動費用等については、自己負担となります。つまり、タイから日本までの航空券の料金や日本でのホテル宿泊費用は、自分で負担する必要があるということです。

ワクチン接種の予約方法は?

一時帰国者への新型コロナワクチン接種予約は、2021年7月19日からスタートします。
特設サイトでのインターネット予約となります。

ワクチン接種の流れは?

一時帰国者が空港で新型コロナワクチン接種を受ける流れは以下の通りです。

  1. インターネットから予約する(2回分)
  2. 予約完了メールを受領する
  3. 空港到着後、検疫や入国手続き、荷物の受け取りを済ませる
  4. 予約完了メールに記載された接種会場に向かう(空港内)
  5. 受付において、予約番号と本人確認書類を提示
  6. 予診票に当日の体調などを記入する
  7. 医師による予診を受ける
  8. ワクチン接種を受ける
  9. 待合室に移動し、15分〜30分の経過観察を行う

ワクチン接種で副反応がでた場合はどうする?

一時帰国者への新型コロナワクチン接種事業で万が一健康被害が生じた場合には、厚生労働省による「予防接種法のB類疾病の定期接種」と同水準の給付が行われます。
健康被害が出た場合には、厚生労働省もしくは居住地を管轄する在外公館に申請書を提出するようにしましょう。

タイで新型ワクチン接種後、副反応がでたときの対処法

続いては、タイで新型コロナワクチン接種後に深刻な副反応がでた場合の対処法について紹介します。

公的補償はなし

タイで新型コロナワクチン接種後に深刻な副反応が出た場合についても、タイ政府からの公的補償はありません。費用は自己負担となりますが、ワクチン接種をした病院の受診をおすすめします。

新型コロナワクチン保険がある

副反応が不安な在留外国人については、ワクチンを接種する前に民間の新型コロナワクチン保険に加入することができるとされています。不安な方は保険の加入を検討してみるのも一つの方法です。

ワクチンを受けた後の発熱や痛みへの対処法

新型コロナワクチン接種後1〜2日後には、発熱や頭痛、筋肉や関節の痛みといった軽い副反応が出る可能性があります。症状が重くない場合は、市販の解熱鎮痛薬を服用しても問題はありません。
ただし、解熱鎮痛剤を服用しても症状がよくならない場合や、高熱が続くなど症状が重い場合には、病院を受診するようにしましょう。

最後に

今回は、タイでの新型コロナワクチン接種について紹介しました。
タイでは、日本人を含めた在留外国人についてもワクチン接種の対象としています。基本的には健康記録のある病院にコンタクトを取ることが推奨されていますが、保健省のワクチン接種登録サイトでの予約も可能となっています。
とはいえ、タイで接種できるワクチンはアストラゼネカ製もしくはシノバック製・シノファーム製にて、副反応への公的補償もないことから、タイでの接種に懸念を感じる方も少なくないでしょう。タイに駐在しており、日本に住民票がないという方でも、日本に一時帰国して空港でワクチン接種を受けることもできます。渡航費や滞在費がかかるというデメリットもありますが、ファイザー社のワクチンを接種することができ、副反応への公的な補償もあります。
タイに駐在する日本人は、「タイでワクチン接種を受けるか」「日本に一時帰国をするか」という選択を迫られることになりそうです。

<その後のワクチン接種情報>
・7月15日、JCC(タイ商工会議所)によるアストラゼネカ製接種の特別枠(予約)受付
・7月20日、タイ外務省は、60歳以上の外国人を対象とした新型コロナ・ワクチン接種登録を開始。